例えばですが。
野球ファンが、タクシーの運ちゃんだった場合、みなさんはどうしますか?
さらにその日が負け試合だった時、運転手が不機嫌なタクシーの車内の場合、みなさんはどうしますか?
……というか最終的に相手がファンと気付かず、ウカツに負け試合について喋ってしまった場合は?
それは、ある日を思い返しての会話だった。
「あまりウカツに喋らん方がええね」
ある日、女Aが―ウカツに―某野球チームが負けたことについて、車内での会話を弾ませようと、ファンであるタクシーの運ちゃんに話を振り続けた。
この行動を「ウカツ」だというのだ。
結果、運ちゃんの機嫌がどんどん悪くなったのである。
女B。
「そんなの嫌」
当然だ。
「しかし、なんとなく触れてはダメだと気付かんもんかね」
これは筆者の意見だ。
「だって兼ねてよりファンの熱い思いが激突するところを観たり聞いたりしてきたし。勝ち試合は話を振ってもいいだろうけど」
「でも……仕事でしょ?」
確かに、件のタクシーは知れないが、しばしば「笑顔で接客します」とか車内のどこかに書いている。
「でも」
と、筆者はある事を思いつく。
「例えば、例えばよ?あなたがタクシーの運ちゃんだったとします」
「はい」
女性タクシー運転手ね
「そして東方神起ファン以外の人が、お客さん」
「はい」
女B、目をつぶり聞いている。想像しているのか。
「で車内の会話が東方神起に及ぶと」
「はい」
「例えばの会話。
『ほんとーに背高いんかね?ヒール履いてんじゃなーい?』
『あ~、インソール的な~?』
『そ~そ~……韓国のアイドルグループ、写真撮影でかかと上げて、全員背伸びしてる写真見た事あるし~』(真相は、何か事情があったらしい。その事情は忘れました。(かのアイドルグループに失礼な事がなきよう……)
『あ、じゃあ実はそうでもないとか~?』」
「んあ?」
女B、こめかみに怒りマークが見えた(ような気がした)。
「いや、例えばね?」
想像。仮定。
「あ」
はっと我に返る女B。
「ま……そうだな。ここで激高したら、ちょっと。お客さんだしファン以外の人だから、まぁ……
『ほんとに背が高いですよ~、私実際見ましたもん』
って言うかな」
お!意外と冷静!
「ホントにスタイル良くて……」
女Bは続ける。
「―細長いし。例えばヒールで五センチでも誰でもスタイル良くなるわけじゃない
んだから。ほんとに短足の人に履かせてみたら分かるんじゃない?」
ごく……
「っていうね」
一瞬失われていた光が、目に戻った。
「って誰かが言ってました、かな」
お客さんへの計らいか。
女Bはさらに続ける。
「あたしは実際見た事あるんです二人を
だからあなた達よりも、分かってますよ
他とあんだけ違わんやろ
他だって絶対、むしろ逆に他が履いてるよ―」
「たとえば。架空のはなし!」
「はっ……うふ?」
「……(遅い)」
目がいってた。
「でね、目的地に到着したら、
『何よこの、、、最低だ!』
とか言って、
『ぶるるん(恐らく車のエンジン音の口真似)ぶるるんっ
金は要らねんだヨっ!』
てね!」
ひっ
「で~、タクシー会社にクレームきて、
(たぶん上司の人の口真似)『あなたにお客さんからクレーム来てるんだけど……』
『え、え、え~?(わざとらしくアヒル口で可愛い子ブル女B)、え~?たまに変な人に絡まれるんで~……私はほんとに分からないとしか。ごめんなさーい」
ごくり……
まさか、クレームが来た時まで想像、妄想するとは。
はじめは話を合わせて、からの到着時点で捨て台詞、からの会社にクレーム……
ここまで妄想したわけだ。
「妄想で本気になれるから」
目に光が……
筆者も、女性アイドルグループの本気のファンがCD聞いてるのを停止したら、本気で怒られたなぁ。
しみじみ思い出す。
人の歌とか、なんかのファンには会話に気を付けよっと。
0コメント