「全力で駆け抜けた……二人」
「ん?」
気が付くと、横に座っていた女Bがこちらを見据えている。
いや。それより何だって?
女Bが、ささやくように喋ったので、何を口走ったのかよくわからない。
「もっかい言って?」
「全力で駆け抜けた二人。残すは京セラ3公演のみ」
「え?」
「全力で駆け抜けた―」
「あ、京セラ?」
「そう。全力で駆け抜けた二人。残すは京セラ3公演のみ」
……あ!
そう。少し反応が遅れてしまったが、女Bは何か、ブログにUPする内容を筆者の代わりに喋っているのだ。
しかしあいにく、タイトルなどにするには難しい所がある―素人には、だが。
「えっと3公演ってのは、3日間あるってこと?」
「そう」
予想できそうな、できないような言葉が、コンサート素人には多々ある。
今のように「3公演」と言われるとその意味は、『連続ではないのか、はたまた3種類のコンサートがあるのか』と考えてしまうのだ。
なぜなら、同じ内容のコンサートを3日連続で観に行くという発想がないからだ。
年間を通して、いわゆるおっかけの彼彼女らは、大好きなその人のために、ウチワやらライトやら、色んなグッズを持って大荷物で旅をする。
楽しみのためだから良いではないかと思っていたが、好きと言う気持ちが無ければ結構な運動量である。
「好き」という気持ちだけで、これだけ人間は動けるのだ。ごいすー。
女Bは続ける。
「京セラ2公演が終わり。全部で5公演あるわけよ」
つまり2日間連続のコンサートが終わり、来年三日間連続のコンサートが大阪である。
「……楽しかった?」
「うん」
「また聞かせてよ。ブログUPするし」
「あ、うん。沢山色んな事が起こったんよ。たくさん」
席の事とかステージのプロペラ(後日説明しますね☆)とか、女Aが始めたinstagramで見たファンの方方とか・・・・・・
それから筆者へのお土産もたっくさん、たんまり。でへへ。
次も美味しいクッキー楽しみにしてる。
それでは、また次回お会いしましょう。そのたっくさんの話を聞かせてもらいましょう。
この日は女A、女Bが「ユノのダンス」といって、舞った踊りがあるので、それについてもまた。
お楽しみに。
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